妊娠し、やれつわりだ、なんだと一人で騒いでいるところだが、その時にいつも思うことがある。
なぜ卵で産めないんだ!!
卵で産んで、孵卵器に入れれば安心して育てられるのでは!?
なぜ進化の過程で卵という方法を放棄してしまったのだ。
まあ男が産めばいいじゃんという説もあるが(?)、そこは生物学的にどこで子供が育つの?という疑問が発生するので、生物学を専攻した身としてはそんなファンタジーよりも進化の過程に物申したい!!
だからずっと卵生のデメリットを考えて私の中で湧き上がる理不尽感を抑えている。
〇卵生のデメリット
・やはり天敵に襲われやすいよね。
卵で産むタイプの生き物って大量に卵を産んで、あとは神頼み感が強い。
・卵を温めている間、親が巣を離れがたい。
孵卵器とかあれば解消できるかもしれないけど、それは技術の進んだ今だから言える話だよね。
サメって卵生と胎生のどちらもいるらしいのだが、卵生のサメは三割くらい、胎生のサメは七割らしい。
もうこの時点で胎生の方が生物の戦略として優秀なんだろって感じ。
ついでに胎生(母体依存型)のサメは未授精卵を子供に与える卵食型、子宮壁からでる分泌物を与える胎盤類似物型、胎盤を介して栄養を与える胎盤型の三種類いるらしい。
卵黄依存型っていうお腹の中で卵を育てるタイプも含めて真正胎生というらしいがジンベイザメやらホホジロザメみたいな大型サメがこれに分類されるんですと。
大きい種を維持するのに胎生は優れているんだね。
結局、卵生だったとしても大量に卵を産まないといけないって思うと妊娠出産は母つらし、なんだなって思った。
っていうか鶏も卵が出てくる総排泄腔と卵の大きさ比べたら卵の大きさ尋常じゃないしね。
産卵も大変なんだよ、たぶん。
あ、じゃあ生まれる子供の大きさが小さければ母体への負担は少ないのでは?有袋類みたいにさ・・・とも思ったけど、カンガルーの子供がネズミくらいの大きさだもんね。
人間の子供だとモルモットくらいの大きさ?
さすがにこれは怖いかも。
ついでに有袋類は胎盤がないから未熟児で産んで袋に入れるらしい。
進化って不思議~。
なんで袋ができたんだろ。有袋類たちの生存競争に対する意地だよね。
胎盤ない→環境に適合できず絶滅とはならないところが動物の不思議。
ということで私は胎生の生き物として現状を受け入れることとした。
はあ~(溜息)。