私が仕事をしていたころの話。
「うちの猫最近うんちしないんですよ~・・・7日間」
うひょー!!一週間!?
みたいなことがあった。
仕事をしていてしみじみ思ったことは、この世にはアトピーで肌が痒いなんてことがない人、食欲がなくなったことがない人、そして便秘になったことがない人がいるのである!!
年取って血圧高くて薬のんでるってことがあっても、症状として苦しみをあじわったことがない人がいるのである。
健康とはいいことである。それだけで幸せいっぱい!
しかし健康状態がデフォルトの人って健康じゃない状態がよく分からなくて過剰反応するか、逆に反応が乏しくなったりするんですよね。
ついでに私は前述の症状をフルコンボで持ってるし、排便のペースは元気な状態で2~3日に一回あるかどうかである。1.2人前くらい食べているのに、である。
そんな私は妊娠してから、まさに最初の猫ちゃんのような
「この人うんちしないんですよね・・・7日」状態になった。
今日は排便困難な人間に起こる摩訶不思議の苦しみを紹介したい。
まず病院から薬をもらった。マグミット錠。
マグミット錠は胃に対する制酸作用と腸内の浸透圧を高めることで腸壁から水分を腸内部に引き寄せる、便軟化作用がある(機能的下剤というらしい)。
わーい!胃にも効くんだ~!!
そして私は下剤を飲むための準備に取り掛かるのである。
1 夜に下剤を飲むのは怖いのでとりあえず寝る(夜中にトイレと友達になりたくない)。
2 朝早く起きて、家の中の掃除をする(下剤を飲んで動けなくなったことを想定し、先んじて家事を終わらせる)。
3 朝早くからスーパーに行き、パンや飲み物を購入(排便後、急激にお腹が減ることがあるから。)
そして朝からずーっと下剤のことを考え、ちょこまか動いてたら下剤なしで普通に排便した。
そしてここから、本物の排便困難に訪れる苦しみが始まる!
普段排便をうまくできない人間というものは腹筋が足りないのだと思う。
筋肉というものは物理的に力を加えるという側面もあるが、筋肉の一番の特徴は豊富な血管分布だと思う。
つまり腸管を十分に動かすに足る血液量ではないのでは?と思うのである。
なぜそう思ったかというと、排便困難状態から急に開放されると、お腹に血液が集中するのか急に低血圧状態になるのだ(まあこの状態の血圧を測定したことないから本当に血圧低下なのかはわからないんだけど)。
そう、排便後に寝込むのだ!
これが本当の便秘症の苦しみだと思う。
出さないと苦痛、出しても苦痛。
ついでに妊娠中に便秘症を解消すると、次に下痢を引き起こすらしい。
次の日、嘔吐+下痢を引き起こし大変だった。
腸が過活動になることが原因なのだとか。
ついでに食中毒との鑑別だが、食中毒の場合は個人的な感覚だが出すもの出してもずっとえずいている気がする。
今回はお腹の調子は悪いが出すもの出したらそれ以上悪化したりとかしなかったので、腸の過活動が原因なのだろうと勝手に納得した。
しかし、うちの犬とか小さいころに嘔吐癖があったが、嘔吐し慣れていると吐いてもケロっとしてたりする。
私は嘔吐することがほぼないので、吐いたら死にそうである。草食動物である。
草食動物が嘔吐したらほぼ死ぬけどね。
話は微妙に変わるが、仕事柄ずっと猫を見ていて猫の体質って私の体質と似てるな、と思うことが多かった。
正直、私は犬派だし猫はそんなに興味ないのだが、猫の気持ちはわかることが多くて、よく同情していた。
すぐ排便困難になるし、根本的に体が弱そう。
しかし病気になってから意外と根性があるので細く長く生きることが多い。
がんばれよ猫。
でも私は犬が好き。